チェンジ

 

 月火と主治医の高木先生(車で30分)が休診だったので、最寄りの湯地先生(車で5分)に初めて診察してもらった。
 その旨を高木先生に伝えて今後の方針を相談。
 すると車の移動だけでも体力消耗するし、湯地先生も知っている先生なのでそちらに任せた方がいいとのこと。今までの経緯は高木先生から湯地先生に電話で伝えてくれることになった。

 その旨を湯地先生に電話。
 すると丁度高木先生から電話があったらしく
「状況は高木先生からヒアリングできました。私が全力で当たらせて頂きます。お任せください」
 と頼もしい事をいってくれる。
 ここで13年間通い続けていた主治医(この件に関して)がチェンジとなりました。

「ちゃんと状況把握したいので聞きたいのですが、このまま数値が下がらなければ、1週間以内にタオが亡くなる可能性は50%程度なのでしょうか?」
「はい」
「実際には五分五分以上なんでしょうか?」
「確かに状況は最悪ですが、大丈夫、そんな簡単には死なせません」
「でも点滴入れて様子を見るしかないし、ケージ慣れしてないタオは入院できないから24時間血管点滴もできないわけですよね?」
「少し容態が良くなったのか、もしくは2日連続でストレスが上がってるのか、昨日は大人しくケージに入って点滴受けてたのに、タオくんは今日は吠えるし、じっと大人しくしてないんですよ」
「やっぱりダメですか…」
「何しろ診察が終わる夜に1度お越し下さい」
「近いのでいつでも行きます。いま行った方がいいですか?」
「夜で大丈夫です。なぜならどれくらい点滴とケージを嫌がるのか、今日1日観察したいんです。それでやっぱりケージから出ようとして暴れたり、過度なストレスがかかる様ならマイナートランキライザーを使うのもいいかも知れません」
「マイナートランキライザーって鎮静剤ですよね? それって腎臓に負荷がかかると聞きましたけど」
「落ち着かせて大人しくなる程度に点滴に混ぜれば、腎臓にもそれほどの負荷はかからないでしょうし、なにしろいまは大量の輸液を入れて、オシッコの量を増やす事が先決です。そういったことも含めて、今後の方針を固めた上で説明させて頂きたいので、夜にお越し下さい」
「分かりました」

 医者が変われば治療方針も変わる。
 タオの性格をちゃんと考えて、あまりつらい思いをさせない範囲での治療をしてもらう見極めが大切だ。

 まだ痛がってないからいいけど、治る見込みがないのに痛さに耐えてるだけなら安楽死という選択もあると聞く。
 医者に最後の薬剤を注射させるわけにはいかないと、飼い主の責任として、安楽死の薬剤を自分で注射した人の話しも聞く。

 状況が刻一刻と変化するのだから、その都度の判断では後手に回ってミスをする。タオとの関係に軸を置いて、どんな状況になってもブレずに判断できる必要がある。それは飼い主の責任というよりは、タオの友人としての友情だ。

 後悔のないようにしたいが、経験則から語れば、どうやっても、なにをしても「11月になったら血液検査しましょうと約束していたのを、もう少し前倒ししておけば」とか「あのときに風呂に入れなければ」とか「入院できる様にケージに入れる訓練しとけば」とか、あらゆる後悔がつきまとう。

 どうせあれこれ後悔するのだから、せめて後悔を減らすようにサポートしよう。
 そのためにはタオの気持ちや性格を優先することも必要だ。

 今回の峠を越えたとしても、タオと一緒に過ごせる時間は残り少ない。