オタとオピ

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 週末に初七日が終わりました。
 初七日といっても墓参り用(室外)のお線香から、室内用に切り替えただけですけど。

 人間のあだ名が付き合う人や時期で変わって行くように、タオのあだ名も色々ありました。
 タオ、タオちゃん、ちゃんタオ、タオすけ…。それらをひっくり返して、ちゃんタロー、オーター、オタ。
 このくらいまではタオも認識していたので呼べば振り返ったり、目を合わせてくれたりしたんですが、もっと崩れて、ちゃんすけ、ちゃんのすけくらいになるとタオも自分のことだとは思わずにシカトしてました。

「そろそろタオの散歩行かないとね」
 などとヒカルと相談を始めると「散歩」というキーワードを聞き取ったタオが嬉々として玄関にまっしぐら。
 こちらはそろそろ行かないとという相談をしてるのに、こうなるとすぐに連れて行かないとなりません。

 夕飯の買い出しなども荷物が多くなりそうなときは
「どうする? 歩きで行く? 車で行く?」
 みたいな相談をヒカルとしてると「車」というキーワードを聞き取ったタオがドライブだと勘違いしてそわそわし始めます。
 そうなると連れて行かないと可哀想だから、買い物主体というよりは、タオのドライブ主体で出掛けることになる。

 なので家では暗号が使われていました。

 散歩の相談するときは「ぽーさん」という様にしていたんですね。それならタオが散歩だと勘違いしないで済む。
 しかしそのうち「ぽーさん」にも反応するようになり、散歩っぴに変わり、ぽっぴに変わり、オピとなりました。
 オピが散歩を意味するなんて、世界中の誰にも通じないと思いますが、タオとヒカルとぼくには通じた。

「オタとチャリオピ行ってくる」
 といえば
「タオと自転車で散歩に行ってくる」
 という意味なんです。

 いま思えばバカみたいですが、それもいい思い出です。