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 片方だけの手袋や靴下が家の箪笥に眠っていませんか?

 ぼくも幾つか眠っているんですが、どこかで右手を落としてしまったこの革の手袋。
 片方だけを使うことなんかまずないんだから捨ててしまえばいいのに、お気に入りだったので捨てることもできず、数年箪笥で眠っていました。

 靴下ならまだいいんです。家で履くことだってあるんだから、左右揃ってなくてもOK。
 しかし左右不揃いの手袋をして外に出ることや、片方だけ手袋して外出することってないと思う。

 2つでペアのモノの片方をなくした場合、そのモノの価値は半分になるはずですが、手袋の場合は価値がほぼゼロになる。
 ペアであることが完全で、片方だけは欠如してるかと思えば、片方だけではゼロと同等。
 それってよく考えるとヘンだ。

 左右色違いの靴下をファッションで履いてる人もいるのだから、左右不揃いの手袋だってファッションとしてありになればいいのに。

 つまらん美意識というか、一般常識に縛られているわけです。
 全くもってロックが足りない。

 資源やエネルギーのことを考えれば、左右違っててもOKで、伝線したストッキングや、穴の空いた靴下もOK。
 なんなら左右不揃いの靴もOK。

 そうなれば世の中からゴミが減るし環境にも優しいと思うんですが、ストッキングなどは、あれだけ破れやすいから儚いから価値が高いみたいなこともありそう。

 ラジオで聴いただけなので不確かなうろ覚え情報ですが、国内のストッキングの売上げは全体で5割減。そんなに売上げ落ちたら業界がたいへんだと思ったら、その代わりにレギンスやトレンカなどの売上げが5割増らしい。
 不景気を反映して、市場のニーズが耐久性が高いモノに移行したということ?

 もっと不景気になれば、左右不揃いの手袋がOKという世の中になるかも知れない。
 その時代がくるまで、左手だけの手袋は箪笥で夢を見続けるのです。