朝まで寝てくれという願いも空しくタオが起きた。
 起きてどうするのかと思ったらやはり水を飲みに行って途中で引っ掛かっていた。椅子をどけてやるとおいしそうに水を飲んだ。
 水を飲んでどうするのかと思ったらオシッコがしたいという。
 階段に引っ掛かりながら家の前でのオシッコに連れ出す。

 家に戻るとまたストライキ。
 アニマルネッカーを嫌がって、横にならずに立ち続けるのだ。

 立ってるついでにチ○コ横の傷口(切開した箇所がホチキスで留められている部分)を見ると、さっきよりも膿がでてじくじくしている。
 じくじくを掃除してやろうと軽くティッシュを当ててみると「きゃん」と鳴いた。
 でもそんなに痛そうではない。臆病だから反応が大袈裟なのだ。本当に痛かったらもっと暴れてるはず。タオの反応で、どれくらい痛いのかは手に取る様に分かる。

 寝てる体勢だと股が閉じられるので傷口が蒸れる。
 蒸れるとよくない気がする。
 立っていた方が風通しがいいので、ムリに寝かしつけず、そのまま立ち続けさせればいいんだと思った。

 そう思ったら横になって寝た。意味が分からん。

 大学病院が開く9時半になったら、膿んでる傷口の写真を撮って手術した執刀医の先生に電話を入れてみよう。
 メールで写真を送って診てもらい、大丈夫そうだったら近所のかかりつけのお医者さんで薬を処方してもらおう。マキロンみたいな消毒液と、化膿止めの軟膏みたいなのがあれば処置できる。
 ヤバい様だったら手術した大学病院まで行かないと。しかし車で往復3時間は、術後で体力回復していないいまのタオにはキツい。

 近所のかかりつけのお医者さんで済む事を祈る。

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