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「好奇心は災いのもと」
 といいながらも、3月うさぎの後を追って、少女が不思議の世界に迷い込んでしまうのがディズニーの不朽の名作・不思議の国のアリス。

 仕事終わりでヒカルをピックアップして久しぶりにナショナル麻布スーパーマーケットに寄ったら、カリフォルニア産のあきたこまち(有機玄米)が売っていた。
 まだ食べてないので味は分からないが日本産より圧倒的に安い。

 大使館だらけの広尾という立地もあって周囲は外国人だらけ。スーパーマーケットの客に至っては9割くらいが大使館関係者か日本に出張に来ている外人という感じで、売ってる食材も、見たことのないキノコが1万円とか、海外でよくみるエグい色のお菓子とか、日本じゃあまりお目にかかれない肉類があったりしつつ、ワインとチーズの品揃えが充実していて夕飯の買い出しが楽しい。

 N.Y.に数か月いたことがあるんですが、そのときの買い物気分が蘇る。なにせ店に1歩入った途端に、匂い(食材と客の香水と体臭)からして日本のスーパーとはわけが違う。
 スーパーの駐車場でバレットパーキングシステム導入してるのも、日本ではここくらいしか知らない。

 どんだけ美味しくても、どんだけ安くても、どんだけ無農薬・有機栽培で安全でも、フードマイレージ的な視点で見れば、外国産のお米なんか買っちゃいけないわけです。

 …が。

 カリフォルニア産のあきたこまちって、地方都市にある銀座通りと同じで、ある種、存在を許されるか許されないかギリギリの、マイノリティーだけがまとうことを許されるオーラをまとっている気がする。

 絶対に近づいてはいけないタイプの女の子と恋に落ちるような、なんともいえないペシミティックさがある。
 これでおいしかったらヤバい。

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