券売機の謎。

 …が、解けた。

 …気がする。

 券売機というのはラーメン屋さんによくあるような、食券の券売機。

 満員で厨房もホールもバタバタのときに
「すいません。両替お願いします」
 というお客さんが来る。

 すると厨房の店員さんがラーメン作ってる手を休めて券売機のところまで出向き、お客さんから1万円を受け取る。次に券売機を鍵で開けて中から1000円札を取り出しそれを客に渡し、厨房に戻り、さらに手を洗ってラーメン作りに戻ったところでやっとこさ1万円の両替終了みたいなシーンを見る。

「なんでそんな面倒なことするんだろ?」
 というのがぼくの謎だった。

 素人なので実情は全く知らないが、券売機って店で購入してるんだと思う。
 若しくは、新札が出たときなどに使えなくなるから、会社のコピー機みたいにリースであろう。

 だったら1万円や5千円の高額紙幣対応食券券売機を買うなり、リースすればよくない?
 高額紙幣対応の券売機の方が高いのかも知れないけど、毎回の両替の手間を考えると、長い目でみればそっちの方がお得じゃない?

 …という話しをしたら、それは1万円を使って欲しくないという店側の意思表示だと教えられた。

 どうしてかと言えば(ぼくは知らなかったんですが)最近は銀行で両替してもらうのも有料になったそうだ。
 確かに銀行にしてみたら両替ってのは1円にもならないサービスみたいなものだから、有料化するのも分かる。
 電話番号案内が有料になったのと同じ理屈だ。(ちょっと違うけど)

 1万円対応の食券券売機を導入したら、必然的に1万円を使う人が増えるだろう。
 すると1000円札不足で、銀行に両替に行く手間が増えるだろうし、手間ばかりじゃなくて両替するのに手数料がかかるのだ。

 それを考えると、毎回の両替の手間を考えても、高額紙幣には対応してない券売機でOKという結論になる。

 これぞまさしく市場原理。

 …と思ったら、教えてくれた人が「そんな気がするんだよね」と最後に付け加えた。

 要するに真実は分からないわけだ。

 しかしぼくはこの説明で納得できる。
 よって券売機の謎は解けた。(気がする)

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