ピクチャ 6.jpg

 開発途上国(このネーミングも嫌だけど)の子供向けに安価なPCを贈るプロジェクトOLPCが50%の従業員をリストラするそうだ。
 ニュースはこちら

 これだけ不景気になれば、採算があわない部門やプロジェクトがどんどんクローズされるのは分かる。しかしそれは、逆に考えれば、利益優先に拍車がかかるということ。利益以外にも大事なことはいっぱいあるはずなのに残念。

 不景気ってなんなんだろう?

 目先のことでいえば、仕事がなくなるとか、モノが売れなくなるとか、みんなお金を使わなくなるとか、お金を稼げなくなるとか、失業者が増えるとか、犯罪が増えるということ。

 しかし不景気、景気の本質ってなんなのだろうか?

 どこかの地域や国だけじゃなくて、地球全体が好景気ってことは有り得るのだろうか?
 逆に地球全体が不景気ってことは有り得るのか?

 いまは地球全体が不景気という気がするが、それでも景気のいい国だってあるはず。
 不景気で業績の悪い会社が多いが、それでもいま、業績を伸ばしている会社もあるはず。

 そう考えると意味が分からん。

 1つ分かる事。

 例えば世界全体が好景気になったとする。
 そして全人類が食べるモノに困らずにグルメ化して、適切な医療を受け、車に乗って、衣服を買って、エステを受けて、大画面テレビを見て、ゲームで遊んで、年に数回の海外旅行に行き、暑さ寒さをしのぐ快適な家で生活するとしよう。

 そんな時代はくるのか?

 そんなことが有り得るのか?

 答えはNOだ。

 なぜなら今の人口がそれくらいの生活を享受できるほど、地球から食べ物を得る事ができないし、エネルギーや資源を得る事もできない。
 要するに地球の資源と生産性と自浄作用を上回るほど、人類が消費しているということだ。

 足りるから分かち合っているわけではない。
 かといって、足りるのに奪い合っているわけでもない。
 足りないから奪い合っているはずなのに、おかしな事に足りるところには余っている。
 分かち合っても足りないというのがそもそも問題だ。

 地球上で生産される全食料を全人口で均等に分かち合ったら、1人が1日味噌汁1杯程度だというデータを見た事があるが、あれはどうやって算出したんだろう?

 地球上の、人間にとっての全エネルギーと、全食料と、全資源を、全人類で均等に分配したら、いったいどれくらいの生活になるんだろうか?

 国単位とかそんなことじゃなくて、地球単位の尺度で知りたい。

 しかし地球上で生産される全ての食料を人類で均等に分配したら、タオが食べる分はなくなってしまう。
 そうなると犬や猫を飼っている人は、自分の食べる分を減らして分け与えないとダメだ。

 しかも地球上で生産される全ての食料を人類で均等に分配してしまったら、野生動物が全て餓える。

 企業や、地域や、国さえこえた大きな視点で全てを捉えないと、問題の本質が見えて来ない。
 不景気とか、そんな次元の話しじゃないんだと思う。

 勉強しないとダメだな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください