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 昨日のこと。大雨だったので車で新宿へ移動。
 家でひとりでいても寂しいし、電車や街中の雑踏は気持ちが塞ぐので車で移動してるときが1番気持ちが穏やかなんです。でもクセで、信号に停るとタオが何してるか確認で後部座席を振り返ってしまう。タオはいないのに、抜け毛だらけなのが寂しい。
「ドライブ行くぞ!」と声をかけて家を出てるので、タオも一緒だと思うんですけど…。

 新宿のミーティングでプロトタイプの内容が決まった。来年早々にはリリースできそう。

 その後は東京タワー直下の赤羽橋へ。
 ちょっと間が空いてしまったけど2回目のミーティング。
 叩き台の内容はOKだったので、これから週1〜2回の集中ミーティングで内容を決め込む。

 その後はヒカルのピックアップで神谷町へ。
 アメリカ大使館やホテルオークラがあるので、このあたりは普段から等間隔で警官が立っている都内でもトップクラスの厳戒態勢エリア。さらにオバマ大統領の来日直前ということで、路上に停車してるだけで不審車扱いされてすぐに警官が声をかけてくる。
 どうやらオバマ大統領はホテルオークラに宿泊するらしくて、その厳戒さはちょっと異常。

 ちょっと早く着き過ぎたので車内でiPhoneでメールチェックしていると
「すいませんねー。ここ、車停めちゃダメだから」
「でも駐停車禁止じゃないですよ、ここ」
「いや、でもね。この一帯がさ、あれだから…」
「人を待ってるんですよ。すぐ来ますから」
「すぐって5分くらい?」
「いや、10分くらいはかかるかも…」
「だったらごめんねー。10分はちょっとムリだ。申し訳ないけど車を移動して」
 という感じ。
 このお巡りさんは感じがいい。

 そこで桜田通り方面に移動。
 裏道の路肩(ここも駐停車禁止ではない)に車を停めると、停めた途端にお巡りさん2人に囲まれて車を覗き込まれて威圧される。
 話しかけてくることもなく、単に車を囲まれて睨まれているだけなんですが、その様子はまるでヤ○ザじゃん。
 日本の警察が日本人のぼくを威圧して、アメリカ大統領来日直前の警備やってるんだから世界は不思議だ。
 どう考えても職質に発展する雰囲気だったので桜田通りに出て、虎ノ門の先まで車を移動して時間を潰す。

 待ち合わせ時間になったので元の場所に戻って路肩に車を停車。
 すると走ってやってくるお巡りさん。
 さっきの感じいい人とは別の人に替わっていて
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ。ダメだよ停めちゃ!」
 と言われる。
「人待ちですぐ来ますから」
「すぐって1分くらい?」
「1分はムリかも知れないから1〜2分ってことで」
「だったら2分経って来なかったらすぐに車を移動すんだぞ」
 といって時計を見る。

 大雨の中で立って警備してるのは大変だと思います。ご苦労さま。
 しかしなんでぼくよりかなりの若造に「移動すんだぞ」なんて横柄な態度とられないといけないんだろ。道交法違反してるならまだしも、停車禁止場所じゃないじゃん。
 でもまぁ、アメリカの大統領の来日でなにかあったら、日本警察の威信に関わるってことでピリピリしてるんだから仕方ないのかな。
 アメリカ大使館とホテルオークラを中心とした半径2キロくらいに、お巡りさん1000人くらいいそうだもの。それにゴツイ護送車や、警察車両や、検問だらけ。こんなに厳戒態勢なのは昭和天皇が亡くなった大喪の礼のとき以来かも。

 1分30秒くらいでヒカルが来たので現場(?)を離れる。

 白黒のツートンカラーなタオは、ツートンカラーのパトカーと配色が同じ。
 なのでいつかは犬のおまわりさんとしてパトカーに乗って、イメージキャラになればいいのにと思ってたんですが、こんなピリピリした感じはやめといた方がいい。おっとりした性格のタオには向かない。

「警察のイメージキャラはピーポくんに任せとけばいいな。タオの出番じゃないっぽいよ。おうち帰ろうぜ」
 と、タオに声をかけて、10か所くらいの検問を通過して帰宅。