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 タオが亡くなって荼毘に付すとき、写真を段ボールのお棺に入れました。
 元気で楽しげで可愛いタオの写真。
 天国で会える様にとケムの写真。
 タオとヒカルの写真。
 タオとぼくの写真。
 全く意味ないけど、お腹が空いたときに何か買えるようにとお金も入れた。
 写真の裏にはメッセージを書いたし、迷子にならないようにと名前や住所や電話番号も書いた。

 天国なんて信じちゃいないのに、いいおっさんが矛盾してますよね…。

 タオの写真はそれこそ数万枚もあるのに、ヒカルが撮ってるか、ぼくが撮った写真ばかりで、3人で写ってる写真がなかったんです。
 道に3人の影が落ちてる写真はあったのでそれを棺に入れたんですが、それでもなんだか3人で写っている写真がないのは悲しかった。

 そのときのリアルな気持ちが蘇りそうで読み返す気にもなれず、なんて書いたか覚えてないんですが、3人で写ってる写真がないのが悲しいということをブログに書きました。

 そしたらさっき、この絵が送られて来ました。

 添えられた手紙には、moonとギフトピアとぼくのブログを通してタオのファンだと書いてあった。
 3人の写真がなくて悲しんでいるから、3人の絵を描いてくれたとあった。

 送り主は少し前に一緒に仕事をさせて頂いたAさん。

 住んでいる所が離れているので、その後、お会いできるタイミングがありませんが、こんなにも気遣ってくれて本当にありがとう。
 感謝の気持ちでいっぱいだし、心の底から嬉しい。
 愛情と信頼に満ちた絵なので心に響きます。口元の白髪の感じとか、曲線の感じとか、嬉しいときの表情とか、ほんとタオの可愛い感じがそのまま描かれている。
 タオの仏壇(中陰壇というそうです)にも手を合わせて報告しました。アホな犬なので絵の素晴らしさとか分からないと思いますが、ぼくが喜んでいるので、タオもきっと喜んでくれてます。

 本当に嬉しい。

 けどやっぱり、絵を見ていると悲しい。少しだけでいいからタオに会いたいなー。会って絵みたいに抱きしめたい。
 そして病院で死なせてしまったことを心から謝りたい。

 こんなにステキな贈り物を頂いたのに、悲しんでいるなんて最低だな。ごめんなさい。
 雨の日は悲しくて嫌ですね。