LAST SAMURAI(3)
とボクが続けると 「○○先生とも相談したんですが、本来ですと手術後の経過を見るために今日は入院してもらった方がいいんですが、こんなに嫌がる様ですと、タオちゃんにストレスがかかって腎機能がまた低下してしまうので、もし可能でしたらお迎えに来て頂いた方がいいと思いまして」 とのことだった。 … 1時間で伺いますので、よろしくお願いします」 「ではお待ちしてます」 40キロの道のりを1時間かけて戻ってきたわけだが、その直後に再び今来た道を戻ると、完全に誰もいなくなって受け付けのシャッターすら降りている病院は、なんとなく悲しみの青色のベールを纏っている風に見える。