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 煮干しとは小魚を煮て干したもの。
 ウルメイワシや、マイワシのものもあるが、一般的にはカタクチイワシだと思う。

 カタクチイワシとは硬口イワシ。
 NDAを結んだわけでもないのに秘密を漏らさない。口が硬いのでこの名前がついた。

 うそ。

 カタクチイワシとは片口鰯。
 どうしてこの名前がついたのかは知らない。

 煮干しには大きく別けて原材料に「片口鰯」とだけ表示されているものと「片口鰯、食塩」と表示されているものの2種類がある。

 うちで買うのは「片口鰯」のみが原材料のもの。
 出汁をひいた後、再び乾燥させてモグのおやつにするので食塩は厳禁。

 …とはいえ「食塩」が原材料に明記されているものって、製造過程で煮る時に、わざわざ食塩追加するのだろうか?
 もしかして食塩って海水の塩分のこと?
 だったらどっちにしろ食塩入ってるわけですよね。

 煮干しは頭と内蔵を取った方が雑味や苦味が取れるといいますが、ぼくは雑味や苦味があった方が好き。
 そのままひと晩水に浸して10分程度煮立たせて、煮干しを取り出せば出汁の完成。
 この時点でかなりの旨味と塩気があるので、味噌汁に使っても何に使っても旨い。

 取り出した煮干しを再び乾燥させればモグのおやつが完成。
 出汁にする段階で旨味と塩気が抜けていますが、カルシウムたっぷりなのでモグも大喜び。

 しかし煮干しって製造過程で1度煮ているのだから、考えてみると家で煮出した出汁は2番出汁ということだ。すると製造過程の1番出汁の方が旨味たっぷりだと思うんですが、雑味や生臭さが強くて不味いのかな?

 水揚げされてから、煮て、干して煮干しとなり、うちにきてから水だししたあとに、煮て、干して、モグのおやつとなる。
 煮干しをめぐる冒険。