抜歯するときに「かなり痛いですか?」と聞いたら「痛みには個人差がありますからね」と歯医者さんに言われた。

 虫歯治療で歯を削るときも、麻酔をかけなくて平気な人もいるし、麻酔をかけないとダメな人もいるらしい。

 麻酔をかけてしまえば基本的に無痛だが、麻酔の効きも十人十色。

 麻酔の注射が痛いから、麻酔をかけるくらいならほんの数分我慢してそのまま削った方がいいという人もいるという。

 昨日タオが手術したわけだが、もらった薬は化膿止めと消炎剤のみ。

 去勢する為にキ○タマ部分を数センチと、前立腺膿疱の膿を掻き出すためにおヘソの当たりを数センチ切っている。

 キ○タマ部分は縫ってあり、おヘソ部分はホッチキスで留められている状態。

 自分に置き換えたら、これはかなり痛いし腫れる、それに熱も出るだろう。

 しかし犬には痛み止めは処方されない。

 痛み止めが腎機能を低下させるから飲ませない方がいいと説明を受けたし、去勢や前立腺の手術程度なら、普通の犬なら翌日になれば食欲も戻り、散歩も普通に行けると聞いた。

 どうしても痛くて何も食べない様だったら近所の医者に状況説明して鎮痛剤をもらえばいいそうだ。

 一般的には男よりも女の方が痛みに強いと聞く。

 出産するときに痛みで気を失ったらダメだから痛みに強いメカニズムになっているそうだ。

 痛い病気と言えば痛風と結石。ボクは両方やっているが確かに痛い。痛風は足が粉砕骨折したのかと思うくらい痛かったし、結石の時は痛みのショック状態で吐いた。痛くて吐いたのは人生でこのときだけ。その話しをしたら、やっぱり結石やった人も石が動く瞬間は、あまりの痛みでショック状態になって吐いたそうだ。

 痛いと顔をしかめるとか、うめき声をあげるとか、泣き叫ぶなど、色々なリアクションがあるが、痛くて吐くっていうリアクションがあることをこのとき初めて経験した。

 手術してからまだ1日なので痛いのは当然だろうが、それよりも手術と入院(勝手に退院してきたけど)のショックが大きくて精神的に参ってる様子。

 今日は1日寝ているだけで、たまに水を飲んでは、家の前でオシッコして戻ってくるだけ。オシッコは血尿。前立腺の処置で出血してるから、しばらくは血尿だと聞いている。

 とっくに麻酔は切れるはずなのに、麻酔が効いてる様に足取りが覚束ない。

 20歳で大往生したケムの晩年は寝たきりだったが、寝たきりになる前のヨレヨレ歩きを彷彿とさせる。

 腎臓アシストの食餌療法中なので食べさせないが、本来はお肉が大好きな食いしん坊。いつもならお肉だったら食べ過ぎて吐くまで食べる勢い。

 そんなタオがこの50時間くらいで食べたのは名刺サイズの茹でた豚肉のスライス2〜3枚のみ。お肉が余ってるのに食べようとしないのだ。こちはトマト噛ってるって言うのに飼い犬は肉を残す現実。こうなったら代わりに食べちゃおうかな…。

 ひどく痛むのだろうか?

 明日には鎮痛剤をもらって来た方がいいのか?

 痛みには個人差があると言うが、タオはどうなんだろうか?

 そんなことを考えていると、少し動作に活気が出てきたタオが、水を飲み終わった後にボクの部屋にフラフラやってきて、自力でベッドに飛び乗った!!

 しかし失敗してベッドサイドに激突。

 なんだか随分とショボくれてしまった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください