写真を撮られるのが苦手だ。

 酒でも入ってるか取材受けてるなら「いくらでも撮ってくれ!」にモードが切り替わるが、被写体として無価値な自覚があるから撮られたくない。いくらデジタルデータが無尽蔵とはいえ、ボクを撮ってる場合じゃないだろう。

 そういう感覚があるから人を撮るのも苦手だ。撮られる相手が嫌がってるであろう気持ちにチューニングが合ってしまうと、気付かれないうちに撮ることも失礼な気がするし、面と向かって「写真を撮らせてください」と言うのもはばかれる。

 そうこうしてるうちに、人出でごった返すはずの東京で撮ってる割には人が写ってない写真ばかり撮るクセが自然に身に付いてしまった。

 いわゆる「人出ナシ」ですね。

 …でもそれって人でなしってことか!?

 憶面もなく人を撮れる人になりたい気もするし、なりたくない気もするゴールデンウィークの日曜日の夜。

 世界が色鮮やかだ。

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